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小さな教会の説教者

このページは、名の知れぬ田舎牧師が、個人的な考察も交えて釈義しています。

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創世記1章1節

「元始に神天地を創造たまへり」

聖書を読み初めると、最初に語られている言葉です。この世界は、偶然出来たのではない。天地は、神が造られたと聖書は語っています。聖書は、見た目は本ですが、実質(中身)は神の御言葉です。私のような科学的専門知識を持たない者は、この神の御言葉を受け入れると、様々な矛盾が消えて行きます。

例えば、ビッグ・バン説や進化論のようなものです。この宇宙はビッグ・バンと呼ばれる大爆発によって生まれ、それから今も膨張し続けていると考えられているのですが、ビッグ・バン以前はどうだったのでしょう。専門家によると、その前というのはない、時間も、ビッグ・バンによって始まった、ということです。これね、そうなると、ある意味で、神による天地創造というのは、「無からの創造」であるわけですから、その前はない、ということになります。ということは、全く同じじゃないでしょうが、かなり似たような話になりますよね。であるなら、専門家として知識をもっと高めようと考えていただけるなら、さらに深く聖書を評価し直すというような探究をして欲しいものです。

特に進化論など、「私の先祖は猿だったのか?」等々。。。猿が進化して、人間になった?いいえ、人間は人間なのです。進化論は、何一つ証明されておらず、いまだ仮説であって、仮説以外の何ものでもありません。

とは言っても、科学的知識を持っている方々の中には「聖書というのは、無知な古代人が書いた、読むに値いしない本だ。」という人もいると思います。あるいは、「聖書なんて、とても受け入れらないし、信じられない。これを信じ受け入れろと教え、これがキリスト教の信仰だと言うなら、とてもついて行けない。」そう思う人も結構いるでしょう。

また、キリスト者の中にも、聖書を合理的に読む人たちがいます。つまり、自分なりに受け入れられるところを良しとし、受け入れ難いところに関しては自分が受け入れらるように解釈したり、ある箇所を切り捨てたりしてしまうのです。

もちろん、聖書の神がこの世界を造ったということを素直(盲目的)に、そのままに受け入れ、信じたということがキリスト教信仰というわけではありません。聖書、神の御言葉を素直(盲目的)に信じ受けれることを信仰という見方は、大変大きな間違いです。

ヘブル書11章3節に、「信仰によりて我等は、もろもろの世界の神の言にて造られ、見ゆる物の顯るる物より成らざるを悟る。」と語られています。ここに「信仰によりて」とあるのです。つまりここに信仰の本質が語られています。その本質とは、「この世界が神の言葉によって創造された」ということであり、このことを信じ受け入れるには、信仰によらなければならないということです。つまり、信仰が与えられなければ知ることができない、理解できないのです。天地創造は、人間の持つ能力、知力、あるいは何かの方法でそれを理解し、分かるということで信じられるというようなものではないのです。信仰が与えられることによって、初めて解る、それが天地創造であり、聖書の御言葉なのです。

ですから、科学的考察、認識と同じところに並べて考えることは全く意味がないわけです。

次に、「この世界が神のことばで造られた」ということを考えてみたいのです。創世記1章3節以下で言われているように、神が「光あれ」と言われるとその通り光ができたのです。これこそ「この世界が神のことばで造られた」ということです。「神のことば」によってとは、神の思い、神の意思によってということです。これはズバリ、神の計画なのです。この世界が存在する、その根拠は、神の意思、その御心であり、それは神の計画なのです。この世界も、私たちの存在も、進化論者たちが言うような偶然ではなく、神の計画によって存在しているのです。ですから、「元始に神天地を創造たまへり」という御言葉は、言い換えるならば、「この世界は、神の恵みによって造られ、支えられ、守られている、素晴らしい所だ」ということなのです。この受け止め方が、正しいのです。また、「私たちのいのち、人生は、神の恵みによって与えられ、守られ、導かれている素晴らしいもの、故に、この人生は生きる価値のある、素晴らしいものなのだ。」と言うことになるのです。この信仰に生きることこそが、「元始に神天地を創造たまへり」という御言葉を正しく読み、理解するあり方です。

神が、溢れる恵みによって天と地、そして私たちを造って下さった、だから、世界は素晴らしいところ、この人生は、素晴らしいもの、私たちは、生きる価値のある者、これが私たちの存在意義なのです。

神の恵みのご意思、みこころ、ご計画によって造られたのですから…。

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